入江雅人グレート一人芝居『パンクスタイル 12』

2/4 APOCシアターで入江雅人グレート一人芝居『パンクスタイル 12』

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数ヶ月に一度の楽しみ、入江雅人の一人芝居。今回は千秋楽の回を観てきた。満席(といっても30席)の盛況だったけど、初日は5枚しか売れていなかったらしい。当日友人たちが駆けつけてくれて何とか半分埋まったと入江雅人が語っていたけれど、パンクスタイルは基本馬鹿馬鹿しくくだらない話を大真面目にやる入江雅人の芝居を楽しむものなので、人が少ないと観客も若干笑いにくくなる部分はあるし、5人でも30人でも一所懸命にやるのは当たり前としても正直観客の人数は演者の気持ちに影響すると思う。ということで私はとてもしあわせな環境で舞台を楽しむことができた。今回の「劇団松田優作」はコロナ禍の中でがんばる演劇関係者たちへの愛に溢れた作品になっていてちょっとホロリとしてしまった。昨年から続いている実録変態ファンタジーはここにきてまた新たな展開をみせて映画「ファイト・クラブ」要素が加味されていた。いったいどこに行き着くのか、次回はまた全く違った方向に進むのかもしれず、公開稽古公演と入江雅人が言うとおり、作品が創られていく過程が追えるのもまた面白い。今回のパンクスタイルもとても楽しかった。