小説

再読もろもろと、シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』

数年前、生きてるうちにあと何冊本を読めるだろうかとふと考えて、そうだ若い頃にほとんど触れてこなかった海外文学の古典を意識的に読もうと決めたのだけど、気を抜くとついつい枕元に積んである手持ちの本に流れてしまって、9月後半から11月は読んだ順に、…

安部公房『砂の女』『友達』

9/8『砂の女』再読了。9/14『友達』読了。 安部公房の作品が同時期に2作上演されて、観劇後に原作を読んだのでどうしても舞台を思い浮かべながらの読み方になってしまったのだけれど、まずは『砂の女』。私が持っている新潮文庫の奥付をみたら昭和62年(1987…

トルーマン・カポーティ『冷血』、秋元松代『近松心中物語』、町田康『ギケイキ』『ギケイキ2』

7/25 トルーマン・カポーティ『冷血』再読了。 8/3 秋元松代『近松心中物語』再読了。 8/20 町田康『ギケイキ』『ギケイキ2』再読了。 秋元松代『近松心中物語』 来月KAAT神奈川で上演される舞台のチケットは購入済みなのだけど、観る前にもう一度読んでお…

コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』、ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』

5/1 コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』読了。 6/28 ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』全4巻読了。 『地下鉄道』 時代は南北戦争の少し前、黒人の奴隷少女コーラを主人公にした物語。南部の奴隷州から北部の自由州へ、黒人を逃がすために実在した秘…

半藤一利『日本のいちばん長い日』『ノモンハンの夏』『なぜ必敗の戦争を始めたのか ー 陸軍エリート将校反省会議』

3/15『日本のいちばん長い日 決定版』読了。 4/6『ノモンハンの夏』読了。 4/16『なぜ必敗の戦争を始めたのか—陸軍エリート将校反省会議』読了。 2月に観た舞台(劇団チョコレートケーキ「帰還不能点」)の参考書籍に半藤一利氏の編著があり、あわせて代表…

スティーヴ・ハミルトン『解錠師』、ジェイン・オースティン『高慢と偏見』

2/21 スティーヴ・ハミルトン『解錠師』読了。 3/5 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』読了。 『解錠師』 やたら固い日本語タイトルよりも原題の「The Lock Artist」の方が小説の内容を端的に表している。どんな鍵も開けることができる主人公マイクの技術…

オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』、ジョージ・オーウェル『一九八四年』

1/27『ドリアン・グレイの肖像』(光文社古典新訳文庫)読了。 2/11『一九八四年』〔新訳版〕(ハヤカワepi文庫)読了。 年末に部屋の隅に積みっぱなしの本の整理をしたのだけど、持っているとずっと思っていたのに見当たらず、それならばと新訳版を購入。海…

町田康『ホサナ』

1/19 町田康『ホサナ』読了。 今年の元旦、文庫本を20冊ほどBOOK-OFFに売りに行ったのだけど、売り場をぶらついてたら「ま行の作家」の棚にこの本が非常にきれいな状態(頁をめくった形跡がほとんどない)であるのを見つけて思わず購入。文庫で928頁の大長編…