『クライ・マッチョ』

1/26 TOHOシネマズ日比谷で『クライ・マッチョ』

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クリント・イーストウッドの作品を映画館で観るのはすごく久しぶりで、監督作は2003年の「ミスティック・リバー」、監督・出演作となると2004年の「ミリオンダラー・ベイビー」以来だ。そのあとも何作かはまだ家にテレビがあった頃には映像で観たけど見逃しているものも多い。上記の2作は本当に良い映画だと思うし「許されざる者」(1992年)も「マディソン郡の橋」(1995年、小説はだめだったけど映画は良かった)も記憶に残る。今作はイーストウッドの監督デビュー50周年記念作品ということで、マッチョな存在の象徴であることを観客から求められ続けて90歳を超えたイーストウッドが描くのは、小さきものや弱きものに対する優しさこそが男らしさだという世界。映画自体がすごく面白いかというとまあそうでもない。けれどもヨロヨロと歩くその足元も覚束なく歳を重ねた姿をスクリーンに晒すことには(がっかりする向きもあるかもしれないけれど)老いに対する潔い諦念とこれからの人生もまだまだ楽しむという前向きさが感じられた。下の動画は2013年に製作されたドキュメンタリー。インタビューに答える俳優たちの言葉から監督イーストウッドの人物像が伝わってきて興味深いので置いておく。

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