『ユージュアル・サスペクツ』

1/12  目黒シネマで『ユージュアル・サスペクツ』(1995年)

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「トレイン・スポッティング」との2本立て上映だったのだけど、このあと舞台を観る予定を入れていたのでこちらの1本だけ観てきた。証言と回想をもとに犯罪事件の顛末が描かれるサスペンス映画。虚実入り混じった二転三転する巧妙な展開に、初めて観た時の「やられた!」感を懐かしく思い出した。カイザー・ソゼの正体を知った上であらためて観ると、この映画でアカデミー助演男優賞を受賞したケヴィン・スペイシーの含み笑いや細かい表情すべてに裏の意味が見え隠れするようで、そんな楽しみ方ができるのもまた面白い。私は「ミラーズ・クロッシング」(1990年)のガブリエル・バーンがとても好きなのだけど、この映画でも一筋縄ではいかない男キートンの二つの顔(犯罪者とビジネスマン)を魅力的に演じている。若くて細い20代のベニチオ・デル・トロも印象的。スクリーンで久しぶりに観られてよかった。