松竹ブロードウェイシネマ『パリのアメリカ人』

10/15 東劇で松竹ブロードウェイシネマ『パリのアメリカ人』

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映画「巴里のアメリカ人」の舞台版だけれど、元の映画と大きく違うのはダンスシーンがプロのバレエダンサーたちによって綴られることだ。劇中、バレエで表現される部分がとても多くて、舞台版はこういう創り方なのかと最初はちょっと驚いたけれども、その美しさにあっという間に引き込まれる。バレエ以外の椅子や傘などを使った群舞もとても楽しく観ることができた。ハイレベルなダンスや歌に加えて、登場人物それぞれまさにぴったりだと感じる配役で、さすがの層の厚さが感じられる。この作品はブロードウェイで上演された時のキャストによるロンドンのウェストエンド公演(2018年)を撮影したものということで、劇中でフランス人やアメリカ人についてあれこれ言う場面で客席から起こる笑いは、きっと英国ならではの反応もあっただろうなと思ったりした。