四月大歌舞伎から 第三部『桜姫東文章 上の巻』

4/7 歌舞伎座で『桜姫東文章 上の巻』 作:四世鶴屋南北

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仁左衛門さんの清玄/釣鐘権助玉三郎さんの白菊丸/桜姫。この配役での上演は36年ぶりとのことで、チケット販売初日に3階席は完売し、ものすごく久しぶりに歌舞伎座で1階席を購入したのだけど、観てよかったと心の底から思えるすばらしい舞台だった。七十路のお二人が復刻版の特別ポスターと変わらぬ若々しさと美しさ。権助と桜姫が帯を解いて解かれての濡れ場のなんと官能的なこと。仁左衛門さん玉三郎さんが演じると南北が描く生々しい場面も品があり、この世のものならぬ世界に引き込まれるようで、ただただ見惚れて溜息。今月は「上の巻」ということで清玄・白菊丸の心中を描く稚児ヶ淵の場から三囲土手の場までの上演で、6月に「下の巻」を上演するとのことで、これはもう絶対に見逃せない。今から楽しみ。

桜姫東文章 | 歌舞伎演目案内 – Kabuki Play Guide –