『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』

6/30 本多劇場で『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』 作・演出:細川徹

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2.5次元俳優で、今は焼き鳥屋店長の皆川は、常連客の学校長に「生徒を無事に全員卒業させられたら、皆川の借金500万円を払ってもいい」と誘われ、問題児だらけの3年B組の担任教師になる。最初は全く言うことを聞かない生徒たちが次第に皆川を受け入れて、全員めでたく卒業するという学園モノのお約束通りの展開。とにかく客席を笑わせることだけに徹していて「観終わったあと心に何も残らない作品」という目的を完璧にクリアしている。皆川猿時の先生は素のひとの良さみたいなのがとても伝わってきて、荒川良々演じるモンスター生徒との息もぴったり合っている。村杉蝉之介のすっとぼけ感が良い。イケメン枠の近藤公園はほんとにちょっと驚くほどかっこよく見えた。ただただ笑って、ああ楽しかった面白かった以外に特に言うことはないけれど、劇中で客いじりが結構あるので、その日の客席のノリの良し悪しは影響するかもと思った。