『ミナリ』

3/23 TOHOシネマズシャンテで『ミナリ』

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1980年代、韓国系移民のジェイコブは10年間働いて貯めたお金でアーカンソーの片田舎に土地を買い、家族とともに引っ越してくる。農業で成功したいジェイコブと、先行きに不安を隠せない妻のモニカ。2人の子供たちにモニカの母親も加わって始まった家族の日々は、思いもよらない災難の数々に翻弄されていく。一家の奮闘を通して、どんなに打ちのめされても辛い出来事があっても、明日を信じて希望を捨てずに生きていこうと伝える映画。子役を含めて俳優陣がほんとうに素晴らしく、特におばあちゃんを演じたユン・ヨジョンがとても良かった。立膝で花札に興じ、プロレスが大好きで、孫たちに習った片言の英語を嬉しそうに話し、はちゃめちゃだけど愛情にあふれたおばあちゃん。脳卒中で倒れて身体が不自由になってからの麻痺が残って乏しくなった表情から感情を絞り出すような演技がまた良くて、アカデミー賞助演女優賞ノミネートも納得だと思った。