JIM JARMUSCH Retrospective 2021『ダウン・バイ・ロー』『コーヒー&シガレッツ』『ミステリー・トレイン』

7/12 新宿武蔵野館で『ダウン・バイ・ロー』(1986年)

7/16 新宿武蔵野館で『コーヒー&シガレッツ』(2003年)

7/20 渋谷ホワイト シネクイントで『ミステリー・トレイン』(1989年)

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今月上旬の3本に加えてこの3作品で、今回のジム・ジャームッシュ12作品上映企画のうち6本を観ることができた。ジャームッシュは先に俳優に声を掛けて、出演OKをもらってから脚本を書く、という話をどこかで読んだことがあるのだけど、長編映画3作目の『ダウン・バイ・ロー』はまさに好きな友達を呼んで映画を撮ってみたという感じだ。この後ジャームッシュ映画の常連となるロベルト・ベニーニトム・ウェイツ、音楽担当としても関わり続けるジョン・ルーリー。それぞれの魅力が詰め込まれていて楽しい。11のエピソードを綴った短編集『コーヒー&シガレッツ』も、おそらくはあて書きであろう役を俳優たちが嬉々として演じていて、どのエピソードも見どころがあるけれど、特にケイト・ブランシェット一人二役の芝居の巧さ、これは必見だと思う。『ミステリー・トレイン』は公開時に映画館で観たのがもう30年以上前なのかと懐かしい気持ちになりつつ、映画自体はあまり面白く感じなかったということもあらためて思い出した。