『アンモナイトの目覚め』

4/12 TOHOシネマズシャンテで『アンモナイトの目覚め』 

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 ケイト・ウィンスレットの演技は見応えがあったけれども、フランシス・リー監督の作品としては前作の「ゴッズ・オウン・カントリー」の方が格段に良かったと思う。前作は男性同士、今回は女性同士の恋愛を描いているのだけど、愛し愛される人との出会いによって人生が大きく変わるという点で非常に心を打たれた前作に対して、今回は同じテーマでも二番煎じ感が拭えなかった。すごく秀逸なラブストーリーだった「ゴッズ・オウン・カントリー」に比べて、二人の行く末を観客に委ねる余白が多い結末も私はいまひとつ乗れなかった。自然の風景を美しく切り取る映像、心象を写すような音の使い方などは、前作と同じく印象に残った。